庶民な少年の本に関する戯言

不定期で本に関する戯言を書いています。この本について描いてほしいなどあったら『wanko.oneko@gmail.com』までメールください。気が向いたら書きます。

『ゴールデンスランバー』についての戯言 大統領冤罪に掛けられた男の運命とは!?

 こんにちはこんばんは!

 

 今回は『ゴールデンスランバー』に関する戯言を書いていきたいと思います。

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 この本は第五回本屋大賞に受賞した伊佐幸太郎先生の本です。

 

 僕、結構伊坂幸太郎先生の本読んでいるんですけど、この本が一番好きなんですよね。

 

あらすじ

 主相が暗殺され、その冤罪をかけられた青柳雅春。なぜ、冤罪をかけられることになったのだろうか。果たして青柳の運命はどうなるのだろうか。大学時代の仲間との記憶、ビートルズの曲、国家の陰謀などが関わる超大作。

 

 この本は、大きく分けて五つの章からなる物語となっています。その一つ一つの章について一つずつ軽く紹介していけたらいいなと思います。

 

 第一章は『事件の始まり』という章の題名。

 久しぶりに蕎麦屋で再開を果たした、樋口晴子と平野晶。

 久しぶりということもあって、思い出話などが弾んでいくのですが、そこでテレビからあるものが移ります。

 なんと金田首相が演説中に爆殺されたとのこと。

 こんなのいきなりやったら驚きますよね。

 こんな感じの導入部分です。

 

 第二章は『事件の視聴者』という題名。

 骨折をし、入院することになった田中徹。

 そんな時にある事件のニュースがテレビに映るわけです。そう、金田首相が爆殺されたニュースです。

 ここでは、一章より大分詳しくニュースのことなどが描かれています。

 具体的にどういう犯行過程で行ったのかとか、誰がやったのかとか。

 そこである男の名前が上がるわけです。青柳雅春という宅配ドライバーの男です。

 とまあ、ここまでの話だけ見たら完全に青柳雅春が犯人に見えるわけですが、あらすじにも書いている通り冤罪なわけです。じゃあ、なんで冤罪なんてかけられたのでしょうね。

 

 第三章は『事件から二十年後』という題名。

 いきなり事件が起きた二十年後に飛びます。

 この章では題名の通り事件が二十年過ぎた今ではどんなことが起きたのかということが語られています。青柳は結局どうなったのか、そして真犯人は見つかるのか、そんなところに注目したいですね。

 

 第四章は『事件』という題名。

 この章がこの本の本編になります、他の章はこの章をより引き立てるために書かれた章といったところでしょうかね。

 この章では、二つの視点で物語が進められていきます。

 一つ目の視点は、冤罪をかけられた青柳雅春。そして、もう一章で出てきた樋口晴子です。

 この二人は昔の交際相手だったりするわけなんですよね。

 この二人がどういう動きを見せ、そしてどこで樋口晴子が事件と関わってくるのか、そんなところに注目していきたいですね。

 

 第五章は『事件から三か月後』という題名。

 この章は語るとネタバレになるので語るのはやめときます。

 ただ、個人的にすごく大事な章だと思うってことだけ言っておきたいと思います。

 

 ここまで読んでみて大体この本はどのような流れで進んでいくかわかったでしょうか。少しでも掴んでいただけたら僕は嬉しいです。

 ここからは、僕が思うこの本の魅力について話していきたいと思います。

 

 まず、一つ目は、非現実的な事件なのにどこか現実とリンクしてるところですね。

 この物語を読むと、事件というのを違った視線で見るようになるのかなと思います。

 違った視線で見るというか、一つ視野が広くなるといったほうがいいですかね。

 とにかくいい意味で見方が変わると思います。

 そういった感じで現実と置き換えられる場所がところどころにあります。

 

 二つ目は、陰謀という謎のものが物語で関わってくることですね。

 あんまりこういうこと言うとよくないかもしれませんが、僕結構陰謀論とか好きなんですよ。

 なんかついつい調べたくなってしまうのですよ。謎が多いから自分でどうなんだろうって判断することが大事なわけですが、全部が全部嘘ではないのかなと思ったりもするものです。

 こういいますが、陰謀論はあくまで陰謀論として捉えてくださいね。

 この物語は、陰謀論でもかなり有名な、ケネディ大統領暗殺事件が結構関わってくるのですよね。

 「お前オズワルドにされるぞ」という僕の好きなセリフも出てくるわけですが。

 

 三つ目は、仲間との記憶などが関わってくるところですね。

 昔こんなことしたなとか振り返るときが皆さんにもあると思います。

 そういった場面がこの物語では何回も出てくるのですよね。

 昔のことが今に関わっていくっていいですよね。

 今と昔で変化したことなどを見ていくのは面白いものです。

 僕もそんな関係を築いていけたらいいなと思う次第です。

 

 とこんなところですかね。

 最後にこの本で僕が好きなセリフを一つ紹介したいと思います。

 

 『びっくりするくらい空が青いと、この地続きのどこかで、戦争が起きているとか、人が死んでいるとか、いじめられている人がいるとか、そういうことが信じられないですね』という鶴田亜美のセリフです。

 

 僕がこの本を読み終わったときもびっくりするくらい空が青かったのを覚えています。

 

 それでは。

 

『告白』に関する戯言 先生の衝撃的な告白とは?

 こんにちはこんばんは!

 

 今回は『告白』に関する戯言を書いていきたいと思います。

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あらすじ

 森口先生は、先生を辞職することにした。理由は、娘である愛実が死んだからだ。それも生徒に殺されたのだ。そのことをみんなの前で告白する森口先生。様々な目線で語られていく内に、話の全貌が明らかになっていく。

 

 この本は、第6回本屋大賞に受賞された湊かなえ先生のデビュー作です。デビュー作で本屋大賞に受賞して、映画化までされたというのが驚きです。

 

 この本は、章ごとに視点が変わっていきます。

 最初は被害者の先生が生徒の前で、あることを告白する章で物語が始まります。

 その告白というのは、自分の娘である愛実をある生徒二人によって殺されたという事実です。その出来事がいきなり語られたのには驚きました。

 

 先生の告白の章が終わったら、次はクラスの委員長の視点、その次は犯罪のを行った生徒の母親といった感じで次々と視点が変わっていきます。その一つ一つの章を読み進めていく内に、新たな気づきが生まれ新たな謎が生まれるのです。

 

 この本の面白いところは、どの語り手が主役であり、どの語り手が筆者の主張だというのが明確に分からないところにあります。

 なので、どの語り手が正しいと感じるのかは人それぞれだと思うし、どの語り手が主役だと感じるのかも人それぞれだと思います。

 一人一人の目線にきちんとした主張があり、それぞれの意見が少しづつ対立しあっているものとなっています。

 最初の先生の視点だけだと、犯人が完全な悪であるということだけで話が終わります。しかし、そのあとに様々な視点を描くことによってこの人はそこまで悪と言えるのだろうかと感じる場面があったりします。

 その一つ一つの視点の心情を上手く表しているのはほんとに見事なものだと思いました。きっと普段からいろいろな視点で物事を捉えられているのだと思います。

 

 この本は情報量が多いにも関わらず、読み返すことなく進められることができ読みやすかったです。

 人によっては不快感を抱くシーンであったりがあるかもしれませんが、それ以上に得られるものを多いと思います。

 是非読んでみてください。

 

 

 それでは。

 

 

『何者』に関する戯言 自分は何者なのか…?

 こんにちはこんばんは!

 

 今回は『何者』に関する戯言を書いていきたいと思います。

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あらすじ

 同居の光太郎、光太郎の元彼女の喘月、喘月の友達の理香、理香と同棲している隆良と協力して就職活動をすることになった拓人。それぞれ目標に向かって活動していく内にそれぞれの想いが明らかになっていく。自分は何者なのかを問う現代の青春物語。

 

 この本は朝井リョウ先生の直木賞受賞作です。

 

 この本のメインのテーマは就職活動、いわゆる就活です。

 

 まだ、就職活動を体験していない人もいるだろうし、何回もした人もいると思います。

 していない人は就活ってこんなのなんだなぁって理解できると思うし、した人もこんなんだったな、自分の時と少し違うなぁと感じることが出来ると思います。

 

 さて、就職活動ってどのような印象でしょうか。

 僕は、自立の第一歩といった印象です。

 それまで親などにいろいろと助けられてきたことを、自分がやっていかなければならなくなります。そういった準備期間として、自分を見つめなおし、他者に自分を表現する。そういう機会の場なのかなという印象です。

 

 この物語でも、自分を見つめなおしたり、他者に自分を表現したりといった場面がいくつも出てきます。

 そんな中でこの本の題名である『何者』という単語が何回も出てきます。

 自分は何者なのか、何者になれているのだろうか。そのたびにそんなことを自問自答してしまいます。

 

 仲間と一緒に就職活動をすることで、他人の考えに触れる機会が多くなります。

 そういった中で、あの人はこうだ、あの人はここがダメだという他人に目を向けるようになります。

 そんな他人を分析することで、新たなことに気づいたりすることが出来る反面、自分のことがおろそかになってしまいがちです。

 

 

 この本の面白いところは、SNSが上手く絡まって物語が展開されることです。

 情報ツールとして今や主流となっているSNSSNSをやっていれば様々な情報が手に入り、様々な情報を発信できるという便利なツールです。

 SNSでは、短い文章で情報を発信するので、いかに無駄のない文章にするのか、いかに短い言葉で伝えられるかというのが大きいポイントとなっていきます。

 なのでどうしても似たような文章が多くなってしまうのですよね。

 

 そのSNSでの話などが物語の中でも出てくるのですが、そのSNSでのやり取りであったり、発信している文章だったりと現実ってやっぱり違ってくるのですよ。その辺の描写が上手く表現されていて、いろいろと考察が深まります。

 

 この本を読んで、就活は楽ではないことが分かったし、僕はまだまだ自分のことわかっていないのかもしれないなと思いました。

 僕も何者かになれるように努力していきたいと思います。

 

 ではでは。

 

 

『夜のピクニック』に関する戯言 ある一つの行事を書いた永遠の青春小説

 

 こんにちはこんばんは!

 

 今回は『夜のピクニック』という本に関する戯言を書いていきたいと思います。

 

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あらすじ

 高校生活最後の行事歩行祭。夜を通して80キロを歩くという過酷な伝統行事である。そんな、歩行祭にあたって貴子はある賭けをする。仲のいい友達といろいろな話をしながら歩いていく内に少しづつ気持ちが変化していく。果たして貴子の賭けとは。そして、貴子の賭けはどうなるのだろうか。

 

 この本は、第二回本屋大賞を受賞した、恩田陸先生の青春小説です。

 芦田愛菜ちゃんも紹介していましたね。それにしても芦田愛菜ちゃん凄いですよね。まだ、中学生なのにものすごいほどの読書家であり、インタビューなどでも自分の意見をきちんと言える、将来期待ですね。

 

 そんな、芦田愛菜ちゃんはこの本のことを「初めてページをめくりたくないな、この時間かずっと続いてほしいなと思った」と言っていました。

 まさに、僕もこんなことを思いました。

 

 行事が終わりに向かうにつれだんだんと「ああ、もう終わりなんだ、この時間がずっと続けばいいのに」と悲しい気持ちになっていくと思います。

 この本は、ある賭けの模様も書きつつ、そんな気持ちに思わされる本です。

 多分共感する部分も多いと思います。

 

 歩行祭はただただ歩く行事なわけですが、それなのに、全く退屈することがないのがこの本の凄いことです。

 目まぐるしく物語が動くわけではないのですが、微妙な変化であったり、些細な気づきであったりでその場その場を繋いでく物語となっています。

 

 友達とたわいのない会話、ドキドキする場面、切なくなるシーンそんなものが詰まった作品となっています。

 

 そんな、この作品ですが僕が心に残っている一言があります。

 それは、戸田忍という登場人物の「雑音はうるさいけど、やっぱ聞いておかなきゃなんない時だってあるんだよ。おまえにはノイズにしか聞こえないだろうけど、このノイズが聞こえるのって、今だけだから、あとからテープを巻き戻して聞こうと思ったときにはもう聞こえない。おまえ、いつか絶対、あの時聞いておけばよかったって後悔する日が来ると思う」というセリフです。

 昔の僕に聞かせてあげたいセリフですね。いや、昔の僕に言っても理解できないのでしょうがね。

 多分このことに気づいた時にはもうすでに遅いのですよね。あの時めんどくさいって言って逃げなければよかったって思うことってたくさんあると思います。でも、その時はめんどくさいって気持ちが勝ってしまうのですよね。そんな事を感じさせられるセリフです。

 

 多分あの時ああしてればよかったって後悔してる人はたくさんいると思います。でも、そんなこと言っても時間は戻りません。これからをできるだけ後悔しないように生きていくしかないのです。

 今めんどくさいって思ってることもやればやってよかったって思うことばかりだと思います。

 後悔してる過去がある人もない人も読んでみてください。

 

 それでは。

『松本坊主』に関する戯言 松本人志の過去とは…

 こんにちはこんばんは!

 

 今回は『松本坊主』に関する戯言を書いていきたいと思います。

 

 長い間お笑い界の第一線で活躍している松本人志先生(以下敬称略させていただきます)の本です。

 

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 この本を知ったのはあるブログがきっかけなんですけどね、勝手ながら紹介させていただきます。

rimokongetao.hatenablog.com

 リモコン下駄夫先生のこの記事です。

 リモコン下駄夫先生の凄いところはね、もうとにかく記事を書くペースが速いのですよ。ほんとに見習っていかないところが多いところではあります。じゃあ、もっと早く記事更新しろよって話ですけどね。

 

 話を戻していきましょう。

 この本っていわゆる自伝というものですね。自分の経歴を文章にしてそれを本にするというものです。

 

 

 まず、松本人志のことについて軽く話したいと思います。

 僕はあまりお笑いについて詳しくはないので、お笑いに関することは言えないですけど、やっぱり松本人志が出てるってので安心するんですよね。

 どんな雰囲気でも自分の空気に持って行っていく、感じがほんとにすごいと思います。

 

 そんな、今でこそとても有名で、裕福な暮らしをしている松本人志ですが、昔はとても貧乏な暮らしをしていたそうです。やっぱり昔苦労しているのって強味なんですかね。

 僕はその話を読んだとき、『チキンライス』って曲を思い出しました。

 この曲は、槇原敬之作曲、松本人志作詞で、松本人志の相方である浜田雅功が歌った曲です。この曲は、松本人志の昔のことについって歌った曲です。

 この曲の歌詞からも松本人志が昔、貧乏な暮らしをしていたことが伺えます。

 そういう環境で生まれてきたからこそ、言えることってきっとたくさんあると思うし、この本でも、そんな松本人志だからこそ言える文章ってのが、沢山あってように思えます

 

 この本は、関西弁の喋り口調で書かれています。最初は読みにくさを感じましたが、すぐに馴染むことが出来ました。

 喋り口調にすることによって、臨場感というか、実際に松本人志の話を聞いているような感覚になります。

 

 あともう一つのこの本の良さは、一つ一つの話が短いことです。大体の話が、一ページくらいで終わってより、空いた隙間に読みやすい内容となっています。それに、一冊通しての分量もそこまで多くないため、読もうと思ったら一晩で読み切れると思います。

 

 松本人志のことが好きな人も、あまり知らない方もこの機会によかったら読んでみてください。あ、リモコン下駄夫先生のブログの方をよかったら読んでみてください。幅広いジャンルのブログなので、きっと好みの記事が見つかると思います。

 

 それでは。

 

『手紙』に関する戯言 兄から送られた手紙の内容とは!?

 こんにちはこんばんは!

 

 今回は『手紙』に関する戯言を書いていきたいと思います。

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 あらすじ

 弟を大学に安心させて通わせるために、強盗を働いた兄。空き巣だったはずが、思わぬことに祖母に見つかってしまった兄。咄嗟のことで慌てて、つい殺してしまうこととなってしまった。

 兄が殺人を犯してしまったがために、殺人犯の弟となってしまった弟。生活していくうえで周りからは差別されたり避けられたりされるようになった弟。その弟の生き様を描いた物語。

 

 この本は、皆さんご存知ガリレオで有名な東野圭吾先生の本です。しかし、今回はガリレオではありません。

 

 手紙と言ったらどういう場面を想像するでしょうか。と言っても今の時代あまり馴染みのない人が多いかもしれませんね。

 昔の友人へ、別居の家族へ、好意を綴った手紙、と様々な人へ様々な人からの手紙が思い浮かぶと思います。内容も様々だと思います。今こういう生活をしているという連絡的な手紙から、今度映画に行かないかという誘いの手紙。

 

 さて、今回の本での手紙というのは、どういったものを指すのかというと、強盗殺人の受刑者からの手紙です。しかもその人物は兄。考えたくもありませんね…。

 肝心の理由はというと、兄を安心して大学に通わせるための資金が必要だったため、盗みを働いたところなんと見つかってしまったのです。災難ですね。

 自分のことを想って強盗を行ったことを知ると、完全に恨むことはできませんよね。

 

 兄が殺人を起こしたことで弟の生活は一変してしまいます。大学へ通うどころか就職までも難しい状況に。

 殺人犯の兄弟を雇うって言うのは確かに嫌な話ではありますよね。

 しかし、自分が非は全くないのに、そのことで不利になったり苦しむことになったりしたら溜まったもんではないですよね。かといって完全に兄を恨むことが出来るのかと言ったらそれもまた難しい問題です。

 

 さて、弟はこれから起こる数々の苦難にどう対応していくのか、どんな心境の移り変わりがあるのか、兄との関係はどうなるのかといったところに注目してみてください。

 

 そして、もう一つ大事な着眼点があります。それは殺された祖母の親族との関係です。

 辛いのは何も弟だけではありません。殺された祖母の親族だって辛いのです、むしろ殺された親族が一番辛いのです。

 兄に手紙で、代わりに謝りに行ってくれと頼まれる弟。ですが、そんな簡単に行けるものではありません。どんな顔をして謝ったらいいのか、謝りに行ったらどんなことを言われるのか。それを考えたら、億劫になるものです。

 そこで弟がどういう決断を取るのか。そこにも注目していきたいですね。

 

 僕はこの本を兄弟がいる人に特に読んでほしいなと思います。もちろん、そうじゃない人にも読んでほしいですが。

 この本で、殺人という犯罪を犯したら周りにどういう迷惑が被られるのか、そういったことに見つめなおす機会になったらいいなと思います。

 

 それでは。

   

『カラフル』についての戯言 もう一度、人生やり直してみませんか

こんにちはこんばんは!

 

 今日、母親に本買いすぎだって言われました…。そうはいってもというところですが…。でも、頼んでしまったらこっちのもんなんですよ、後で怒られるのですがね。

 

 今回は『カラフル』という本に関する戯言を書いていきたいと思います。

 

 この本は直木賞受賞作家の森絵都先生の代表作の一つです。中高生にも多く愛さられていますね。

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あらすじ

 気づいたら僕は死んでいて、天使に抽選に当たったと言われ、やり直すことになる。やり直す方法は他人の体に魂を移り、その体で生活するそうだ。その生活の中で自分が前世で犯した罪を思い出したら終了だと。移った体は自殺を働いた人の体らしい。家族もいい人そうに見えるのに何で自殺なんてしたのだろうか。そして前世の記憶を思い出せることが出来るのだろうか。

 

 この本は中学生、高校生といった多感な時期にぜひ読んでほしい本です。もちろん大人になった方にもおすすめなのですが、中高生の方は当てはまることも多いと思うし、共感できるポイントもきっと多いはずなのです。それに、中高生独自の悩みってきっと多いと思うんです。そんな悩みも別の視点からみられることがもしかしたら出来るようになるのではないかなと思います。

 

 この本では最初僕が何者かも知らないまま始まります。斬新ですよね。

 自分が前世で何をしたのかを考えながら、生活していくことになるわけです。知らない人の体でね。

 いきなりあなたは死にました、もう一度やり直せるなんて言われてもなんのこっちゃと言ったって感じですよね。しかも天使に。しかもその天使は美形の男だし。

 この時点でもう興味惹かれますよね。続きが気になってしまいます。

 

 移った先の体は中学生で受験まじかなんですよ。大変な時期に移ってしまいましたね。

 家にいても何も変わらないため学校に行き、教室に入ると微妙な雰囲気なわけですよ。この時点で少し察しますよね。友達がいないんですよ。友達がいないのって辛いですよね、僕も友達がいなかった時期ありましたけど、周りの目線が何というか刺さるのですよね。共感できる人も結構いるんじゃないかなって思います。

 

 僕がこの本を読んで感じたのは、誰だって過ちを犯すってことです。当たり前のことですよね。なので、今過去に囚われて悩んでいる人はそんなに気にすることないってことです。悩むことはそんなに悪いことではないですけどね。

 僕も過去振り返ってみると散々だったな、もう一度やり直せたらどんなに楽だろうかって考えることはあるけど、それでもよかったってこともあるわけですよ。どうせ数十年程度の人生です。もっと気楽に生きていきましょ。

 

 なのでそういった過去に囚われている人などは是非この本を読んでみてください。

 ちなみに、この本で僕が好きな登場人物は佐野昌子という人物です。僕がどういうとこに好きなのかも注目してみてください(笑)

 あ、絵はやっぱ辞めます…。

 

 ではでは。